「そうなの。でもみんなは、レッドに将来は
宰相にと願っているじゃない。国王陛下も…
もう一度宰相や陛下ともきちんと話し合って
ほしい。王女様とも。それでないとレッドと
一緒に居てもいいのか判断がつかない」
「分かった。じゃあまずダミアサール家の
家族から始めよう。もちろんユミアも一緒
だよ」
「えっ、私も?」
「そりゃそうだよ。僕達二人の事なんだから
で、院長先生は何と言ってた?」
「この世の中には、建前も身分の差もあるし
それを超えていくのは難しいけれど、できな
いとかしてはだめだと自分で壁を高くしてい
たらいつまでたっても壁は乗り越えられない
でも愛があれば乗り越えられるかもしれない
って、思い切って高い塀から飛び降りてみれ
ば、また違った世界が見られるかも知れない
わねって、おっしゃったわ」
「さすが院長先生だね。ユミアは真面目だか
ら“してはいけない”という気持ちに、縛られ
てしまっている気がするよ。してはいけない
じゃなくて、自分がしたい事をする為にどう
したらいいか二人で考えて行こう」
「うん、そうだね。レッドを愛してる。レッ
ドと一緒に居たい。その為にどうするべきか
を考えるのよね。エクスポリア国の将来も考
えて…」
「やっと、愛してるって言ってくれた」
そう言うとアウスレッドはユミアをぎゅっと
抱きしめて”ユミア僕の最愛僕の唯一の人“
と何度もつぶやいて口づけの雨を降らせた。
そしてユミアは病み上がりのアウスレッドを
気遣いつつアウスレッドを自分の最奥で受け
入れた。二人は初めて愛を交わしたのだった
宰相にと願っているじゃない。国王陛下も…
もう一度宰相や陛下ともきちんと話し合って
ほしい。王女様とも。それでないとレッドと
一緒に居てもいいのか判断がつかない」
「分かった。じゃあまずダミアサール家の
家族から始めよう。もちろんユミアも一緒
だよ」
「えっ、私も?」
「そりゃそうだよ。僕達二人の事なんだから
で、院長先生は何と言ってた?」
「この世の中には、建前も身分の差もあるし
それを超えていくのは難しいけれど、できな
いとかしてはだめだと自分で壁を高くしてい
たらいつまでたっても壁は乗り越えられない
でも愛があれば乗り越えられるかもしれない
って、思い切って高い塀から飛び降りてみれ
ば、また違った世界が見られるかも知れない
わねって、おっしゃったわ」
「さすが院長先生だね。ユミアは真面目だか
ら“してはいけない”という気持ちに、縛られ
てしまっている気がするよ。してはいけない
じゃなくて、自分がしたい事をする為にどう
したらいいか二人で考えて行こう」
「うん、そうだね。レッドを愛してる。レッ
ドと一緒に居たい。その為にどうするべきか
を考えるのよね。エクスポリア国の将来も考
えて…」
「やっと、愛してるって言ってくれた」
そう言うとアウスレッドはユミアをぎゅっと
抱きしめて”ユミア僕の最愛僕の唯一の人“
と何度もつぶやいて口づけの雨を降らせた。
そしてユミアは病み上がりのアウスレッドを
気遣いつつアウスレッドを自分の最奥で受け
入れた。二人は初めて愛を交わしたのだった



