あと少しで“シャウルー”に着くという時に
店の前にアウスレッドがいる事に気付いた。
今は顔を見たくないし話もしたくない。
自分の決心を揺るがせないで欲しい。そっと
しておいて欲しい。ただそれだけだ。
ユミアは裏の家の方にこっそり回って入ろう
としたが鍵がない。公爵家で着替えた時に自
分の物はすべてアウスレッドの部屋に置いて
きてしまったのだ。
仕方がないのでユミアは孤児院に行く事にし
た。院長先生にしばらく置いてもらおう。
ラベンダー畑も見たいのだ。この所気になっ
ていたのに見る時間もなかった。
院長先生なら何も言わずにおいて下さる
だろう。
孤児院の院長先生の部屋の前で気を落ち着
けてノックをしようとしたら、ドアが開い
て院長先生がびっくりして、ユミアを見つ
めた。
ユミアは貴族のような服を着て靴を両手にぶ
ら下げて髪はぐしゃぐしゃで、顔は涙で化粧
も取れてボロボロの状態だった。
「まあユミア、どうしたの。さあ、入って
座りなさい。今お茶を持って来てもらうわ」
ユミアは疲れはてて、院長室のソファーに倒
れ込んだ。
院長は何も聞かずとりあえずその素敵な服を
これ以上汚さないように、着替えましょうね
と言って質素な服を持って来てもらってユミ
アを着替えさせた。
ユミアはその質素な服を着たらほっとして、
少し気持ちが落ち着いた。
シスターがお茶とパンとスープを持って来て
くれた。
それを夢中で食べているとこの孤児院で過ご
した懐かしい日々を思い出して、また泣けて
きた。
店の前にアウスレッドがいる事に気付いた。
今は顔を見たくないし話もしたくない。
自分の決心を揺るがせないで欲しい。そっと
しておいて欲しい。ただそれだけだ。
ユミアは裏の家の方にこっそり回って入ろう
としたが鍵がない。公爵家で着替えた時に自
分の物はすべてアウスレッドの部屋に置いて
きてしまったのだ。
仕方がないのでユミアは孤児院に行く事にし
た。院長先生にしばらく置いてもらおう。
ラベンダー畑も見たいのだ。この所気になっ
ていたのに見る時間もなかった。
院長先生なら何も言わずにおいて下さる
だろう。
孤児院の院長先生の部屋の前で気を落ち着
けてノックをしようとしたら、ドアが開い
て院長先生がびっくりして、ユミアを見つ
めた。
ユミアは貴族のような服を着て靴を両手にぶ
ら下げて髪はぐしゃぐしゃで、顔は涙で化粧
も取れてボロボロの状態だった。
「まあユミア、どうしたの。さあ、入って
座りなさい。今お茶を持って来てもらうわ」
ユミアは疲れはてて、院長室のソファーに倒
れ込んだ。
院長は何も聞かずとりあえずその素敵な服を
これ以上汚さないように、着替えましょうね
と言って質素な服を持って来てもらってユミ
アを着替えさせた。
ユミアはその質素な服を着たらほっとして、
少し気持ちが落ち着いた。
シスターがお茶とパンとスープを持って来て
くれた。
それを夢中で食べているとこの孤児院で過ご
した懐かしい日々を思い出して、また泣けて
きた。



