もとはと言えば国王がアウスレッドと第二王
女との婚姻をごり押ししようとしたのが問題
で、それを推し進めようとした公爵に腹を立
ててメアリーヌもシャウリーヌも実家に帰っ
てしまって公爵は使い物にならない位に落ち
込んでいる。
宰相はアウスレッドの侍従を探し出せと言っ
て、彼に連絡を取り付けてきたのだ。
侍従は公爵家の雇人で居場所を知らせておく
義務がある。
そうしてアウスレッドに連絡が来たと言う訳
だ。
ユミアは渋い顔のアウスレッドにどうしたの
かと聞いて、状況を把握すると今すぐにエク
スポリアに帰るように言った。
「僕が帰るならユミアも一緒でないとだめだ
一人にしては帰れない」
そう言うアウスレッドに厳しい目をむけて
「何を言っているの。エクスポリアの一大事
じゃないの。宰相様も国王様もレッドを頼り
にしているのよ。エクスポリアを見捨てる
つもりなの?」
「だからユミアも一緒に帰ってよ。そして公
爵邸に居て欲しい。それなら安心して王宮に
行ける。きっと何日も帰れない事になると思
う。王宮の僕の部屋に居てもいいよ。そした
らいつでも会えるし、ユミアがどこかに行っ
てしまわないか心配しなくても済むしね」
「はあ?そんな事出来る訳ないじゃないの。
いいから早く支度して。私はここにいるわ。
ここでしたいことがあるの。エクスポリアで
出そうと思っていた貴族相手の“シャウルー”
のお店をこっちの国で出そうと思うの。それ
にそろばんの特許申請やその他の申請もこの
国でも必要なのかどうかも調べたいの」
女との婚姻をごり押ししようとしたのが問題
で、それを推し進めようとした公爵に腹を立
ててメアリーヌもシャウリーヌも実家に帰っ
てしまって公爵は使い物にならない位に落ち
込んでいる。
宰相はアウスレッドの侍従を探し出せと言っ
て、彼に連絡を取り付けてきたのだ。
侍従は公爵家の雇人で居場所を知らせておく
義務がある。
そうしてアウスレッドに連絡が来たと言う訳
だ。
ユミアは渋い顔のアウスレッドにどうしたの
かと聞いて、状況を把握すると今すぐにエク
スポリアに帰るように言った。
「僕が帰るならユミアも一緒でないとだめだ
一人にしては帰れない」
そう言うアウスレッドに厳しい目をむけて
「何を言っているの。エクスポリアの一大事
じゃないの。宰相様も国王様もレッドを頼り
にしているのよ。エクスポリアを見捨てる
つもりなの?」
「だからユミアも一緒に帰ってよ。そして公
爵邸に居て欲しい。それなら安心して王宮に
行ける。きっと何日も帰れない事になると思
う。王宮の僕の部屋に居てもいいよ。そした
らいつでも会えるし、ユミアがどこかに行っ
てしまわないか心配しなくても済むしね」
「はあ?そんな事出来る訳ないじゃないの。
いいから早く支度して。私はここにいるわ。
ここでしたいことがあるの。エクスポリアで
出そうと思っていた貴族相手の“シャウルー”
のお店をこっちの国で出そうと思うの。それ
にそろばんの特許申請やその他の申請もこの
国でも必要なのかどうかも調べたいの」



