悪女の私がヒロインみたいに溺愛されてます!

「…っ、離して!」

「夏目さ…んんっ!」


一斉に男たちが私と光莉の制服を脱がせにかかってきた。

抵抗しようとするも、手で口を塞がれて振り解こうとしてもびくともしない。

あっという間にワイシャツのボタンを外され、下着があらわになる。


「いやぁ…!」


光莉の悲鳴が聞こえてきて、ぐっと拳に力を入れて横にいた男にひじを突き出す。


「ぐあ…っ!?」


見事命中したおかげで隙が出き、その間を通り抜ける。


「バカ…っ、逃げられた!」


光莉の服を脱がせていた男に向かって思いっきり体当たりをする。

突然のことに反応が遅れた男は、呆気なくその場に倒れ他の男たちも驚いたように離れた。

しかしその拍子に、殴られた頭が強く痛んで思わず顔を歪める。


「…あんたたちに、光莉は指一本触れさせない!」


それでも痛みに耐えながら、光莉を守るように前に立つ。