この世界の二人目のヒーロー、東雲雷。
金髪のインナーが入っているせいか、少しチャラい印象の彼は乃愛と同じクラスのバスケ部男子。
クラスでも目立つグループに所属していて明るくて男女問わず人気者の雷は、転校してきた美羽ともすぐに仲良くなり美羽にとってはこの学校でできた初めての男子友達だった。
優しくて聖女のような美羽の笑顔に雷はだんだんと惹かれていき、仲のいい友達ポジションでいるものの美羽のためならなんだってする密かに裏で好きな子を想い助けるタイプ。
「あ、えっと…」
気まずくて何かを言おうとするが、何も言葉が出てこない。
同じクラスとはいえ、乃愛と雷の関わりは全くと言っていいほどないし、雷は正義感が強いから弱い者いじめをしていた乃愛を嫌ってもいるはずだ。
思った通り、雷は乃愛に顔をしかめながらボールを拾うと、何も言わずに横を通り過ぎていき中庭を後にした。
悪女とは同じ空間にすらいたくない…ってことだよね。
はあと小さくため息をつきながらベンチに座り、花壇に植えられている名前も知らない綺麗な花を眺める。
「だろ!これ超高いやつだからな〜。しかももう日本では売ってないし」
ふと、開けられている二階の廊下の窓から聞こえてきた声に顔を上げると、自慢げに腕時計を見せびらかしているセンター分けの男子生徒が目に入った。
この世界の三人目のヒーロー、鷲見凛太郎。
金髪のインナーが入っているせいか、少しチャラい印象の彼は乃愛と同じクラスのバスケ部男子。
クラスでも目立つグループに所属していて明るくて男女問わず人気者の雷は、転校してきた美羽ともすぐに仲良くなり美羽にとってはこの学校でできた初めての男子友達だった。
優しくて聖女のような美羽の笑顔に雷はだんだんと惹かれていき、仲のいい友達ポジションでいるものの美羽のためならなんだってする密かに裏で好きな子を想い助けるタイプ。
「あ、えっと…」
気まずくて何かを言おうとするが、何も言葉が出てこない。
同じクラスとはいえ、乃愛と雷の関わりは全くと言っていいほどないし、雷は正義感が強いから弱い者いじめをしていた乃愛を嫌ってもいるはずだ。
思った通り、雷は乃愛に顔をしかめながらボールを拾うと、何も言わずに横を通り過ぎていき中庭を後にした。
悪女とは同じ空間にすらいたくない…ってことだよね。
はあと小さくため息をつきながらベンチに座り、花壇に植えられている名前も知らない綺麗な花を眺める。
「だろ!これ超高いやつだからな〜。しかももう日本では売ってないし」
ふと、開けられている二階の廊下の窓から聞こえてきた声に顔を上げると、自慢げに腕時計を見せびらかしているセンター分けの男子生徒が目に入った。
この世界の三人目のヒーロー、鷲見凛太郎。

