あちらこちらからリクエストが来ます。 所蔵しているデータを調べて発送したりカードに入れたり、、、。
表向き、開館時間は3時までなんだけどそれからが大変なのよ。 銀行みたいに誰にも見えてない仕事がたくさん有るの。
ボランティアさんとの打ち合わせも有るし講習会の計画も作らなきゃだし、ああ大変。
時にはね点訳希望の本を持ち込まれたりもするからそれをどうするか話し合ったりするし、、、。
んでもって出来上がった音声データを利用者さんに送ったり、感想を聞いたり、、、。 そんなこんなで私たちが帰るのは6時過ぎなのよ。
晶子さんは高田馬場駅近くの図書館にやってきました。 今日はここで会議です。
部屋に落ち着いたら書類を確認します。 ある程度は電話で話し合ってもいるので後は結論を出すだけ。
明日は明日で横浜に移動します。 こちらもまたまた会議が入ってます。
ここ15年くらい毎年のように会議で飛び回ってるんです。 若いからやってられるけど、、、。
勤め始めた最初の頃は返還された本を棚に並べたりcdを他の図書館に送ったりするのが仕事だった。 そのうちにボランティアさんのお世話をするようになって、、、。
それがさあ、何を見込まれたのか全国を飛び回るようになっちゃったのよ。 変わっちゃったなあ。
こうして新幹線にも乗るし飛行機にも乗るし特急にも乗る。 なんか乗り物好きなユーチューバーみたいね。
4時半からの会議では今後の朗読ボランティア育成をどうするか?ってことが議題だった。 ただ読めばいいってわけでもないのよね。
録音機器の問題も有るしそもそもボランティアが集まりにくくなってるのも問題だし、、、。 だからってそこに報酬を絡めるわけにもいかない。
ボランティアはあくまでもボランティアだからね。 図書館で雇うのも変でしょう?
図書館自体がNPOなんだから、、、。
さてさて会議は2時間ほど掛かっちゃいました。 なかなか詰められなくてね。
それが終わると仲良し?の澄田芳江さんと約束したお寿司屋さんにゴー!なのです。 楽しみだなあ。
行くのは中野区のあのお店。 『寿司屋のかみさん』でお馴染みのあの店。
利用者さんの中におかみさんが書いてる本をずっと朗読図書で聞いてる人が居て教えてくれたのよ。 安いし美味しいから行っといでって。
澄田さんにその話をしたら「ああ、あそこね。」って言ってた。
なんかね、その本によると前は夫婦二人でやってたんだって。 今は息子さんと二人でやってるって。
というわけで中野区にやってきました。 でもでもお目当ての店が見付かりません。
二人であっちこっち見回して見渡して探してるけど見付かりません。 「廃業したのかな?」
澄田さんも心細くなってきたのかスマホマップを開きましたが、、、。 「あ!」
その声に私もドキッとしちゃいました。 「商店街を過ぎた所よ。 在った在った。」
「え? 何処?」 「あそこよ あそこ。」
澄田さんが指差したのは4階建ての小さな店。 入ってみるとカウンターが少しとボックス。
(確かに小さな店だな。) カウンターのお国は息子さんらしい男性が立ってましてニコニコと出迎えてくれました。
「いらっしゃいませ。」 厨房のほうから奥さんが「というかお母さんが、、、」出てきてお茶を出してくれました。
ちょうどお客さんが居ない時間帯だったので私たちはカウンターの真ん中に座らせてもらいました。 なんか緊張する。
「ご注文はどうなさいますか?」って聞いてくれるんだけどメニュー表が無いから困っていると、、、、。 「お好みとお任せとセットが有ります。 お好みでしたらネタケースの中からお好きな物を頼んでいただければいいんですが、、、。」
「どうする?」 私たちは初めての寿司やで顔を見合わせてしまいました。 「赤身と白身、光物に貝など有りますが、、、。」
お好みは食べたい物を注文すること、お任せは主人が「食べてもらいたい」と思う物を握ること、セットとは「この辺が人気かな。」という寿司を集めたものですね。
「初めてですよね?」 「そうなんです。 この店がいいよって勧められたもので、、、。」
「でしたらセットでまず一通り食べていただいてお好きな物を追加されるのはどうでしょうか?」 「そうする? そうしよっか。」
ってなわけでまずは上寿司を頼みまして、その後でアナゴとかハマグリとか追加することにしました。
そうやって食べていると常連さんらしいおじさんが二人入ってきました。 「大将 今夜も頼むよ。」
二人はカウンターの端のほうに座ってネタケースを覗いております。 「おー、カツオも美味そうだねえ。」
そこへお母さんがお茶を持ってきました。 「おかみさん 今日も美味そうなネタが入ってるねえ。」
「そうですよ。 吉田さんたちが来るって言うから選びに選んで揃えておいたんです。」 「嬉しいじゃないか。 なあ。」
一度奥へ引っ込んだお母さんが出てきました。 見ると皿を持ってます。
「卵焼きです。 お出しするの忘れてましたね。 これも人気メニューなんですよ。」 見るとまだまだ湯気が立ち上っている焼き立ての卵焼き。
端のほうのおじさんたちも美味しそうに食べてますねえ。 「これがあの卵焼きか。」
私はふと本に書いてあることを思い出したのでした。
10時近くになって店を出たのですが、澄田さんが私に何かをくれました。 (何だろう?)
でもねホテルに入って中を確認したら巻き寿司が2本入ってました。 鉄火巻きとおかか納豆巻きですねえ。
しかもプラスティックの箱ではなくて竹の皮に包んであります。 なんともレトロ感たっぷりーーーー。
なんかさあ、お客さんに「お持ち帰りなんだからださいのよりは竹の皮のほうがいいんじゃないの?」って言われてご主人が買ってきたんだそうで、、、。
確かにね、プラスティックの箱じゃあいかにも安物って感じだもんね。 分かるわ。
「寿司は消化がいいから腹が減るんだよなあ。」 あのおじさんたちが話してたわね。
ウニとかイクラとか食べたっけなあ。 ほんとに美味しかった。
本を読んだ人が全国から訪ねてくるって言ってたけど頷けるわ。 あの大将なら引き込まれちゃうわねえ。
ベッドに潜り込む前に鉄火巻きをペロリと食べちゃいました。 どんだけ入るのよ?
翌日は午前中に横浜へ移動して図書館を散歩させてもらって3時過ぎから会議です。 頭が痛いなあ。
今回は中華街に寄る時間は有るかなあ? 無いことも無さそうだな。
あれこれ考えているうちに私は寝てしまったのでした。
真夜中、私は壁に衝突して目が覚めた。 「いてててて、何時なのよ?」
時計を見るとまだまだ3時。 もう少し寝れるな。
とは思うけど目の前の通りを猛スピードで車が突っ走って行きます。 その後ろを白バイとパトカーが追走してきました。
「うるさいなあ、、、静かにしてよ。」 ブツブツ言いながら顔を洗ってさっぱり気分でベッドへ、、、。
でもなぜか海苔巻きを食べたくなって残っていたおかか納豆巻きを平らげちゃいました。 ムカついてる時には食べるのが一番かもねえ。
表向き、開館時間は3時までなんだけどそれからが大変なのよ。 銀行みたいに誰にも見えてない仕事がたくさん有るの。
ボランティアさんとの打ち合わせも有るし講習会の計画も作らなきゃだし、ああ大変。
時にはね点訳希望の本を持ち込まれたりもするからそれをどうするか話し合ったりするし、、、。
んでもって出来上がった音声データを利用者さんに送ったり、感想を聞いたり、、、。 そんなこんなで私たちが帰るのは6時過ぎなのよ。
晶子さんは高田馬場駅近くの図書館にやってきました。 今日はここで会議です。
部屋に落ち着いたら書類を確認します。 ある程度は電話で話し合ってもいるので後は結論を出すだけ。
明日は明日で横浜に移動します。 こちらもまたまた会議が入ってます。
ここ15年くらい毎年のように会議で飛び回ってるんです。 若いからやってられるけど、、、。
勤め始めた最初の頃は返還された本を棚に並べたりcdを他の図書館に送ったりするのが仕事だった。 そのうちにボランティアさんのお世話をするようになって、、、。
それがさあ、何を見込まれたのか全国を飛び回るようになっちゃったのよ。 変わっちゃったなあ。
こうして新幹線にも乗るし飛行機にも乗るし特急にも乗る。 なんか乗り物好きなユーチューバーみたいね。
4時半からの会議では今後の朗読ボランティア育成をどうするか?ってことが議題だった。 ただ読めばいいってわけでもないのよね。
録音機器の問題も有るしそもそもボランティアが集まりにくくなってるのも問題だし、、、。 だからってそこに報酬を絡めるわけにもいかない。
ボランティアはあくまでもボランティアだからね。 図書館で雇うのも変でしょう?
図書館自体がNPOなんだから、、、。
さてさて会議は2時間ほど掛かっちゃいました。 なかなか詰められなくてね。
それが終わると仲良し?の澄田芳江さんと約束したお寿司屋さんにゴー!なのです。 楽しみだなあ。
行くのは中野区のあのお店。 『寿司屋のかみさん』でお馴染みのあの店。
利用者さんの中におかみさんが書いてる本をずっと朗読図書で聞いてる人が居て教えてくれたのよ。 安いし美味しいから行っといでって。
澄田さんにその話をしたら「ああ、あそこね。」って言ってた。
なんかね、その本によると前は夫婦二人でやってたんだって。 今は息子さんと二人でやってるって。
というわけで中野区にやってきました。 でもでもお目当ての店が見付かりません。
二人であっちこっち見回して見渡して探してるけど見付かりません。 「廃業したのかな?」
澄田さんも心細くなってきたのかスマホマップを開きましたが、、、。 「あ!」
その声に私もドキッとしちゃいました。 「商店街を過ぎた所よ。 在った在った。」
「え? 何処?」 「あそこよ あそこ。」
澄田さんが指差したのは4階建ての小さな店。 入ってみるとカウンターが少しとボックス。
(確かに小さな店だな。) カウンターのお国は息子さんらしい男性が立ってましてニコニコと出迎えてくれました。
「いらっしゃいませ。」 厨房のほうから奥さんが「というかお母さんが、、、」出てきてお茶を出してくれました。
ちょうどお客さんが居ない時間帯だったので私たちはカウンターの真ん中に座らせてもらいました。 なんか緊張する。
「ご注文はどうなさいますか?」って聞いてくれるんだけどメニュー表が無いから困っていると、、、、。 「お好みとお任せとセットが有ります。 お好みでしたらネタケースの中からお好きな物を頼んでいただければいいんですが、、、。」
「どうする?」 私たちは初めての寿司やで顔を見合わせてしまいました。 「赤身と白身、光物に貝など有りますが、、、。」
お好みは食べたい物を注文すること、お任せは主人が「食べてもらいたい」と思う物を握ること、セットとは「この辺が人気かな。」という寿司を集めたものですね。
「初めてですよね?」 「そうなんです。 この店がいいよって勧められたもので、、、。」
「でしたらセットでまず一通り食べていただいてお好きな物を追加されるのはどうでしょうか?」 「そうする? そうしよっか。」
ってなわけでまずは上寿司を頼みまして、その後でアナゴとかハマグリとか追加することにしました。
そうやって食べていると常連さんらしいおじさんが二人入ってきました。 「大将 今夜も頼むよ。」
二人はカウンターの端のほうに座ってネタケースを覗いております。 「おー、カツオも美味そうだねえ。」
そこへお母さんがお茶を持ってきました。 「おかみさん 今日も美味そうなネタが入ってるねえ。」
「そうですよ。 吉田さんたちが来るって言うから選びに選んで揃えておいたんです。」 「嬉しいじゃないか。 なあ。」
一度奥へ引っ込んだお母さんが出てきました。 見ると皿を持ってます。
「卵焼きです。 お出しするの忘れてましたね。 これも人気メニューなんですよ。」 見るとまだまだ湯気が立ち上っている焼き立ての卵焼き。
端のほうのおじさんたちも美味しそうに食べてますねえ。 「これがあの卵焼きか。」
私はふと本に書いてあることを思い出したのでした。
10時近くになって店を出たのですが、澄田さんが私に何かをくれました。 (何だろう?)
でもねホテルに入って中を確認したら巻き寿司が2本入ってました。 鉄火巻きとおかか納豆巻きですねえ。
しかもプラスティックの箱ではなくて竹の皮に包んであります。 なんともレトロ感たっぷりーーーー。
なんかさあ、お客さんに「お持ち帰りなんだからださいのよりは竹の皮のほうがいいんじゃないの?」って言われてご主人が買ってきたんだそうで、、、。
確かにね、プラスティックの箱じゃあいかにも安物って感じだもんね。 分かるわ。
「寿司は消化がいいから腹が減るんだよなあ。」 あのおじさんたちが話してたわね。
ウニとかイクラとか食べたっけなあ。 ほんとに美味しかった。
本を読んだ人が全国から訪ねてくるって言ってたけど頷けるわ。 あの大将なら引き込まれちゃうわねえ。
ベッドに潜り込む前に鉄火巻きをペロリと食べちゃいました。 どんだけ入るのよ?
翌日は午前中に横浜へ移動して図書館を散歩させてもらって3時過ぎから会議です。 頭が痛いなあ。
今回は中華街に寄る時間は有るかなあ? 無いことも無さそうだな。
あれこれ考えているうちに私は寝てしまったのでした。
真夜中、私は壁に衝突して目が覚めた。 「いてててて、何時なのよ?」
時計を見るとまだまだ3時。 もう少し寝れるな。
とは思うけど目の前の通りを猛スピードで車が突っ走って行きます。 その後ろを白バイとパトカーが追走してきました。
「うるさいなあ、、、静かにしてよ。」 ブツブツ言いながら顔を洗ってさっぱり気分でベッドへ、、、。
でもなぜか海苔巻きを食べたくなって残っていたおかか納豆巻きを平らげちゃいました。 ムカついてる時には食べるのが一番かもねえ。



