琉珂は、見違えるほど、成長していた。
整った顔も凛々しく、私と変わらなかった身長も見上げるくらい高い。
「愛海、綺麗になったね。びっくりしたよ。」
「琉珂こそ、格好良くなったね。」
泣きながらも、笑顔で答えると、琉珂は私の目を見てた。
「来てくれてありがとな。来ないって思ってたから、嬉しいよ。」
「私……私も、来ないって思ってた…。」
「まさか、俺この日が来るのを、ずっと待ってたんだから。手紙も机に入れたけど、読んでくれてるのか不安だったし。」
琉珂は、優しく微笑んだ。
その顔は、あの頃の笑顔と変わらない笑顔だった。



