誰宛なのか裏返して見ると、手紙は琉珂からの手紙だった。



私は、手紙を握り教室を飛び出した。



向かったのは、音楽室…




私はピアノの椅子に、腰掛け手紙を開けた。



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愛海へ

多分もう会えないと思って手紙を書く事にした。

俺がいなくなって愛海はきっと淋しい思いをして泣いてんだろうな。

本当に、ごめんな淋しい思いをさせて。

今はまだ愛海を守ってあげられないかも知れない…。

だから、待ってて欲しい。

勝手かも知れないけど、会えるその時まで俺の事を待って欲しいんだ。

十年後の、12月25日二人だけで式をした、あの教会で待ってるから。


琉珂
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