式を終えて、教会を後にした私達は電車に乗り、この街を出た。


「不安か?」


窓の外を眺める私に、琉珂は覗き込んで聞く。




「うんん…平気。」


「ねぇ琉珂、前から思ってたんだけど、なんで教会とか色々詳しいの?」



「あぁ、俺ん家カトリックなんだ。それで学校みたいな所で勉強とかもしたしな。」


「へぇーなるほど納得。」


たわいもない話しを沢山して、いつの間にか私達はお互い手を握り合って寝てしまった。