「それでは、指輪を…」


私は左手を差し出すと、琉珂が、そっと手を取り薬指に指輪を入れた。


「では、誓いのキス…」



幸せだった…


たった二人だったけれど、愛おしい人と一緒に、なれた事が…



折角、綺麗に咲いた花は脆く…そして儚く…



散ってしまった…



もう見ることもない、愛の花を…