「今から、二人だけの結婚式をしよう。」


「えっ…」


琉珂は、ポケットから何かを取り出し、目の前に出した。


それは、クローバの形をした指輪だった。



「安物だけど、今はこれで我慢して。」


「全然、嬉しいよ…」


止まったはずの涙がまた溢れ、こぼれ落ちた。



「えっと、なんだったっけ…あっ…汝、葉月 琉珂は七緒 愛海を生涯、愛し続ける事を誓いますか。」


琉珂は、自分で神父様の台詞を言い私達だけの結婚式が始まった。



「誓います。」


「汝、七緒 愛海は、葉月琉珂を生涯愛する事を誓いますか?」


「はい、誓います。」