「じゃあ、何か考えがあるの?」


「一つだけ考えてる事がある、でも俺一人じゃダメなんだ。愛海の気持ちを聞かせて欲しい。」


「何?私に出来る事ならなんでもするよ。」



とても思い詰めた顔をして、琉珂は膝に置いてた手をギュッと握った。


「駆け落ちしないか?無謀かもしれない、でも俺は愛海と離れたくないんだ!」



あまりにも、全てが突然で私は、頭の中がパニックになっていた。


でも、離れたくない気持ちが強く、無謀な考えだけれど琉珂を信じようと思った。



「分かった…私、琉珂に着いて行くよ。」