私達は、あの日から付き合い始めることになり…


日に日に、琉珂の事が好きな気持ちが大きくなり毎日、“好き”って言っても足りなく感じる程になった。



そんな毎日を過ごしていた私達に、悪魔が嘲笑い迫っているとは、知らずにいた。



12月半ば頃、私達は日課のように、毎日放課後は音楽室で二人で過ごしていた。


「腹減らないか?」


「うん、少しね。」


琉珂は、小さく笑うと、鞄の中をゴソゴソと何かを探し取り出す。



「ほら、食おうぜ!」


取り出したのは、チョコレートだった。