ルーシーから離れて1人になるために、ギルバートは普段人の寄りつかない裏庭へと足を運んだ。
そこで思わぬ先客―――カノンと遭遇する。
カノンが慌てて立ち去ろうとするのを引き止めて、隣に腰掛ける。
「カノン」
初めて呼んだ名は、不思議なほど口に馴染んだ。
声が出ないカノンと過ごす時間は、静かなものだった。
しかしその静寂を苦には感じない。
むしろカノンのそばにいると、とても心地が良かった。
そして、時間が過ぎていくのもあっという間だった。
もっと、彼女のそばにいたい。
「俺もまたここに来ていいだろうか」
その思いが、自然と口を動かしていた。
そしてギルバートは、カノンに会うために時間を捻出して裏庭に通うようになった。
5属性の力でカノンと筆談ができるようになってからは、2人の間の会話も増えた。
何気ない話をするのがとても楽しくて、ギルバートは自然と笑顔になった。
カノンのことを、もっと知りたいと思う。
ずっと話していたいと思う。
別れても、また次に会うことを待ち望む。
こんな感覚は初めてだった。
カノンと会うたびに、自身の心が癒やされるのを感じる。
いや、それだけではない。
(俺は、彼女のことを……)
ギルバートは、自身がカノンに心惹かれ始めていることに気づいていた。
そこで思わぬ先客―――カノンと遭遇する。
カノンが慌てて立ち去ろうとするのを引き止めて、隣に腰掛ける。
「カノン」
初めて呼んだ名は、不思議なほど口に馴染んだ。
声が出ないカノンと過ごす時間は、静かなものだった。
しかしその静寂を苦には感じない。
むしろカノンのそばにいると、とても心地が良かった。
そして、時間が過ぎていくのもあっという間だった。
もっと、彼女のそばにいたい。
「俺もまたここに来ていいだろうか」
その思いが、自然と口を動かしていた。
そしてギルバートは、カノンに会うために時間を捻出して裏庭に通うようになった。
5属性の力でカノンと筆談ができるようになってからは、2人の間の会話も増えた。
何気ない話をするのがとても楽しくて、ギルバートは自然と笑顔になった。
カノンのことを、もっと知りたいと思う。
ずっと話していたいと思う。
別れても、また次に会うことを待ち望む。
こんな感覚は初めてだった。
カノンと会うたびに、自身の心が癒やされるのを感じる。
いや、それだけではない。
(俺は、彼女のことを……)
ギルバートは、自身がカノンに心惹かれ始めていることに気づいていた。

