「やめろぉおおおおぉお歌うなああああ゛あ゛ああ!!」
ルーシーの周りのツタはどんどんと枯れ果てていく。
同時に苦しみ出したルーシーが絶叫する。
その時。空を疾風のような早さで飛んでこちらに向かってくる、1匹の黒竜がいた。
その黒竜は、まさしく夢の中に出てきた竜そのものだった。
黒竜はカノンの元に降下し、その足が地面に触れる直前で、翼を残したまま人型へと姿を変えた。
それは、カノンがよく知る―――ギルバートの姿。
金色の瞳と見つめ合って、カノンは夢の中の竜とギルバートが同じ存在であることを理解する。
「やっと見つけた。―――俺の歌姫」
(―――ああ)
私はきっと、あなたに出会うために生まれてきた。
ルーシーの周りのツタはどんどんと枯れ果てていく。
同時に苦しみ出したルーシーが絶叫する。
その時。空を疾風のような早さで飛んでこちらに向かってくる、1匹の黒竜がいた。
その黒竜は、まさしく夢の中に出てきた竜そのものだった。
黒竜はカノンの元に降下し、その足が地面に触れる直前で、翼を残したまま人型へと姿を変えた。
それは、カノンがよく知る―――ギルバートの姿。
金色の瞳と見つめ合って、カノンは夢の中の竜とギルバートが同じ存在であることを理解する。
「やっと見つけた。―――俺の歌姫」
(―――ああ)
私はきっと、あなたに出会うために生まれてきた。

