目にも止まらぬ速さで伸びていったそのツタは、ルーシーに根を張り何重にもなって全身に巻き付いた。
まるで意思を持つかのように、ツタはルーシーの身体から何かを吸い上げた。
「ぎゃぁ゛ああああああああぁ゛あ゛あ゛……!!」
途端に感じるとてつもない痛みに、ルーシーは絶叫する。
命の源そのものを削られているように、身体がいうことを効かなくなっていく。
やがてツタに包まれた身体の至る所から、毒々しい黒の花が咲く。
その花からは、新たな瘴気が溢れ出した。
激痛に苛まれ続ける身体に、ルーシーは再び絶叫する。
その声に呼応するように、更に瘴気が溢れた。
「る、ルーシー様……ひっ」
変わり果てたルーシーを前に、呆然とするアリサとユウミ。
怯えた声を出す2人に向かって伸びたツタが、2人の身体に巻きついた。
「え……っいやぁぁぁ!」
「痛い……いたいいい!!」
どうやらルーシーに咲いたこの花は、人の生命力を養分とするらしかった。
2人もルーシーと同じように吸い取られ、苦痛に悲鳴を上げる。
「……あ゛……やめ、て……」
しかしその声は徐々に弱々しいものに変わる。
そんな2人の身体は、とぐろをまくツタの中に引きずり込まれるようにして消えていった。
片膝をついた騎士の1人が、苦痛に歪むその顔を上げる。
その先に見えたのは、元の姿も分からないほど黒の花に埋めつくされたルーシーが獣のような咆哮を上げる姿。
国を救うはずの歌姫様は、今や瘴気を撒き散らす化け物へと成り果てていた。
「……ああ……」
震えるその声は、絶望に染まっていた。
まるで意思を持つかのように、ツタはルーシーの身体から何かを吸い上げた。
「ぎゃぁ゛ああああああああぁ゛あ゛あ゛……!!」
途端に感じるとてつもない痛みに、ルーシーは絶叫する。
命の源そのものを削られているように、身体がいうことを効かなくなっていく。
やがてツタに包まれた身体の至る所から、毒々しい黒の花が咲く。
その花からは、新たな瘴気が溢れ出した。
激痛に苛まれ続ける身体に、ルーシーは再び絶叫する。
その声に呼応するように、更に瘴気が溢れた。
「る、ルーシー様……ひっ」
変わり果てたルーシーを前に、呆然とするアリサとユウミ。
怯えた声を出す2人に向かって伸びたツタが、2人の身体に巻きついた。
「え……っいやぁぁぁ!」
「痛い……いたいいい!!」
どうやらルーシーに咲いたこの花は、人の生命力を養分とするらしかった。
2人もルーシーと同じように吸い取られ、苦痛に悲鳴を上げる。
「……あ゛……やめ、て……」
しかしその声は徐々に弱々しいものに変わる。
そんな2人の身体は、とぐろをまくツタの中に引きずり込まれるようにして消えていった。
片膝をついた騎士の1人が、苦痛に歪むその顔を上げる。
その先に見えたのは、元の姿も分からないほど黒の花に埋めつくされたルーシーが獣のような咆哮を上げる姿。
国を救うはずの歌姫様は、今や瘴気を撒き散らす化け物へと成り果てていた。
「……ああ……」
震えるその声は、絶望に染まっていた。

