「俺の事、好き?」
「……言わせないで」
「そこ大事だろ」
「……」
まぁ、そうだろうけれど……恥ずかしすぎる、それを言うのは。
今まで隠すことに必死だったくせに、いざもう隠さなくていいって言われると……言いづらい。
「本当に、恥ずかしがり屋は昔から変わらないなぁ。まぁ、そこも真香の可愛いところだけどな。それを頑張って隠すのも」
「……」
「頑固め」
……全部お見通しってか。はぁ、さすが幼馴染。
「じゃあ、もう野村とまた飲み行くなよ?」
「……マジ?」
そういえば、さっきから、朝陽さん、勘違いしてますよね。あ、まぁ、同窓会自体知らなかったわけだし……それ言っちゃったら仲間外れにされてた事がばれちゃうし……
「何、お前言ったそばから浮気か?」
「あ、いや、そうではなくて、ですね……」
「何」
やばい、怒った。さてどうしたものか。そう悩んでいると、抱きしめていた腕が解かれ、目の前に怒り気味の朝陽の顔があった。ほっぺたを、軽くつままれる。
「あの、ですね、今日、野村だけじゃなくて……」
「……」
「高校の同級生達、が……」
「……えっ」
その言葉だけで、ちゃんと理解したらしい。ぱっとつままれていた手が離れ、朝陽はしゃがみこんでしまった。あの、顔隠してますけど、耳、赤くなってますよ。バレバレじゃん。
「うわぁ、恥ずっ……俺勘違いしてたってことじゃん……なら先に言えよ……」
「……いや、忘れられちゃったんだから言えるわけないでしょ」
「……いや、それ忘れられてない。あの野郎……」
忘れられてない……まぁ、さっきの野村との会話を聞けば……
高校時代、嫌われてたっけ?



