い、今、朝陽、何て言った……?
けれど、いきなり朝陽に抱きしめられてしまった。
「真香をよく知ってるのは、俺なのに……」
「……」
「男と飲みになんて行くなよ……」
あ、朝陽……?
「野村じゃなくて、俺を見てくれ……」
「っ……」
「俺と一緒にいてよ……」
ねぇ……それ、本気にして、いいの……?
これじゃ、まるで……
「だから、真香に幼馴染ってしか認識されてないの、もう嫌だ」
「……」
いきなり離されてはおでこをくっつけられて恥ずかしくなってしまう。
顔が、近い……
でも……
この先の言葉を、期待していい……?
「幼馴染は嫌だ」
「……」
「真香の事好きだから」
「っ……」
「だから嫌だ」
本当に? ねぇ、朝陽、それ本当に……?
本気にしちゃって、いいの……?
本気にして、いいなら……
「……悪い、泣かすつもりなかった」
気が付けば、軽く抱きしめていた朝陽の腕が解けかけていた。離れてしまう。そう思うと、いてもたってもいられず手を伸ばしていた。そして、捕まえるように抱きしめた。
まさか、泣くとは思わず混乱してはいるけれど……我ながら大胆な事をしてしまったと後悔した。
これ、どうしたらいい……?
「……期待していい?」
「……期待、していい、です……」
「ふはっ、なんだそれ?」
「うるさい」
そんな笑い声と一緒に、大きな手が頭を撫でてきた。今まで、頭を撫でられると子供扱いされてると思いイラつくけれど、今は嬉しく思ってしまう。
……恥ずかしいけれど。



