皆手にはお酒が入ったグラスがあり、わいわい騒いでは昔話が飛び交った。
「アンタ、遠山といっつも一緒にいたからね~。全然話出来なくて嘆いてる男子いっぱいいたんだよ?」
「は?」
「遠山いっつも目ぎらついてたからね。あ~怖い怖い」
「番犬飼ってんなって、全く」
朝陽が、目をぎらつかせてた……いや、ないでしょ。あのどこか抜けてる朝陽が番犬?
「いや、ブルドックの間違いでしょ」
「うわぁ、マジかよ。幼馴染だってのにあいつの本性分からないなんてさぁ」
「まぁ、ゲームやってる時に邪魔したらキレられるけどさ」
「そーいうんじゃないって。はぁ、これだから……」
番犬……あいつ、番犬に向いてない気がするんだけど。ぐうたらしてる看板犬の方が向いてるって、絶対。
とはいえ、今となれば抜けている雰囲気は一切ない、ちゃんとした大人だ。
まぁ、学生時代は確かに朝陽とずっと一緒ではあったけれど、話しかけられないってどうなんだろう。別に普通に話しかけられていたはずなんだけど。皆って大げさなのね。



