「おいちょっと待てストップストップ」
「置いてくぞ~」
「ふっざけんなちょっと待てっ!!」
色々とムカつくところはあったけれど、昔を思い出した。昔もこんな感じだったよな、って。
でも、ふと思った。朝陽とゲームやったの、いつぶりだったっけ。……と。
「泊まってく?」
「寝言は寝て言え?」
「いや、もうちょっとやりたい」
けれど、こうやって楽しくゲームが出来るのは、幼馴染だからだっていうのがよく分かった。もし私達の間に亀裂なんてものが入ったら……こうして馬鹿な話をしたり、冗談を言ったりすることなんて出来ないはずだから。
「……次来る時は肉じゃがね」
「よっしゃぁ!!」
いや、喜びすぎでしょ。
とりあえずこの残ったスイーツたち何とかしなきゃでしょ。
「おい朝陽これ何とかしろ」
「俺もう入んないぞ」
「お前が腹減ってるって言って買ったんでしょーが!!」
「あははっ、真香手伝って」
「はぁ……アホか」
こんな、笑い合える日常が終わらないように。



