そして、その2本のコスモスを私に差し出した。 「コスモスは乙女の花なんだよ♪白が僕で赤が幸ちゃん。 いつでも、僕を思い出してくれるように…。」 そんなふうに言うひぃちゃんは可愛かったけど、 最後の部分が暗く聞こえた。 「えっ…?どういうこと??」 私はコスモスを貰い、ひぃちゃんを見た。 ひぃちゃんは寂しそうに笑っていた。 「僕ね、遠くの学校に転校することになったんだ。」