「すてきな色が七つもあつまったわ!」

 シュシュがうれしそうに笑います。

「さあ、エマ! いっしょにまほうの国へいきましょう!」

 シュシュの右手に、おしゃれなステッキがあらわれました。
 ステッキをひとふりすると、空中に光る何かがあらわれます。

―⭐︎― ♪―⭐︎―♪―⭐︎―
(点つなぎ)
すうじのじゅんに、点をせんでつないでね。
どんな形があらわれるかな?
 
(星の形があらわれます)
―⭐︎― ♪―⭐︎―♪―⭐︎―


「さあ。この星をくぐりぬけて」

 シュシュに手をひかれ、エマは光る星をくぐりぬけます。

 すると……

「姫さまー!」

 どこからか声がきこえてきて、もふもふした何かがぼふんとシュシュに飛びつきました。

 それはぬいぐるみのような、丸っこいひつじでした。
 しましまもようの蝶ネクタイをつけています。

「姫さま! どこへいっていたのですか!」

 そのことばにエマはびっくりしました。

「えっ。シュシュはお姫さまなの?」
「ふふっ。実はそうなの」

 クルンとした金色のかみをゆらして、シュシュは笑います。
 なんとシュシュはプリンセスで、ここはまほうの国のお城だったのです。

 シュシュは丸っこいひつじに言いました。

「ごめんね、ムームー。すてきな色を探してきたの」 

 シュシュが七色のジュエルをみせると、ムームーは「なんと……! これは……!」とおどろきの声を上げました。