壁の中の彼氏

 でも、と、すぐに思い直す。
 自分は今まで一人きりで作品に取り組んできた。
 わからないことだらけでも相談する相手もおらず、ひたすら独学で頑張ってきた。
 その結果が今の作品なんだから、恥ずかしがる必要はないんだと、自分に言い聞かせる。
 いい結果でも悪い結果でも、明日になれば一歩前進できることは確実だ。
 誰かに作品をみてもらう。
 その一歩を踏み出すんだから。