壁の中の彼氏

 亜美たちは手分けをして行方不明者の記事を探すことになった。
 全国紙の新聞では地方の行方不明者の記事なんてろくに扱っていない。
 調べる新聞はこのあたりでポピュラーな地方新聞だけになった。
 そうなってくると随分と量も減って、亜美は内心ホッとした。
 これだけ膨大な量の新聞を読もうと思ったら、いくら時間があっても足りないところだった。
 手分けをして調べ始めて一時間が経過したころ、亜美は興味深い記事を見つけた。
「友ちゃん、これかも」
 亜美に呼ばれて友惠が隣にやってくる。
新聞の内容は夕方から男性の行方がわからなくなったというものだった。