壁の中の彼氏

 なにせ亜美は今深いスランプに入ってしまって抜け出すことができずにいる。
 そこはまるで泥沼のようだった。
 今は文芸部に顔を出すのも辛いから、他のことをしていたかった。
 友惠が明人へ向けて会って話が聞きたいという内容のダイレクトメールを送ってニ時間経過するが、返事はこなかった。
 やっぱりこのアカウントはすでに停止しているんだろう。
 今更連絡を取ろうとしても無理があったんだ。
「今日は図書館に行ってみようか」
 放課後になって当然友惠は部活へ参加するだろうと思っていたけれど、そう誘われた。
「部活はいいの?」