壁の中の彼氏

 せっかく本人のSNSを見つけることができたんだから、そこから更になにか進展が欲しい。
「ダイレクトメールを送ってみようよ」
「このアカウントに? 十年前から動いてないんだよ?」
 友惠が亜美の提案に驚いた声をあげる。
 今更ダイレクトメールを送ったところで返事があるとは思えない。
 きっと、警察だってそれくらいのことはしているはずだ。
「せっかくだし、ね?」
「わかったよ。それが亜美の創作に役立つんだよね?」
 亜美は大きく頷いた。
 このことを書くかどうかは別問題だ。
 とにかく気になって仕方ないから徹底的に調べてみる。
 ただそれだけだった。