壁の中の彼氏

 ここからの道のりだって随分と遠いものになるはずだ。
 みんなもそれをわかってくれていながら、喜んでくれている。
「授賞式には出るんでしょう?」
 友惠に聞かれて亜美は中途半端に頷いた。
 おそらく出席することになると思うけれど、 詳細はまだわからなかった。
 もしも出席して受賞の言葉でも述べなければいけないのなら、また男と相談する必要が出てくる。
 そんな風に思っている中、アミがそっと教室なら抜け出したことに誰も気が付かなかったのだった。