壁の中の彼氏

「今、長編コンテストはやってるのか?」
 聞かれて亜美はスマホを取り出した。
 コンテスト情報のまとめサイトはすぐに表示できるようにしてある。
「一応何個かあるみたいだけど」
「その中でホラーを受け入れてもらえるコンテストは?」
 詳細をひとつひとつ調べていくとニつのコンテストに絞り込まれた。
 そのコンテスト名を伝えると男は「それなら○○社のコンテストがいいかな。比較的ライトな作品を多く出版してるから、可能性はあると思う」と、言った。
 もう一方のコンテストは純文学寄りの作品が多いから、今回の作品では毛色が違うらしい。
 亜美は男の知識に感心した。