壁の中の彼氏

 今まで書きかけて途中でやめてしまった作品の数々を思い出す。
 今回もあんな風になってしまうんじゃないかと、不安がよぎる。
「それならチャレンジあるのみだ。大丈夫、俺がついてるから」
「うん、わかった。それならやってみる」
 亜美は大きく頷いたのだった。

☆☆☆

 長編を執筆するのはネタ作りから書き終わるまで随分の時間を費やした。
 その間に短編小説のコンテストがあるとそれに参加する作品も書いたから、ほぼ毎日、部活がない日でも執筆していたように思う。
 すべてを書き終わるのに4ヶ月。
 更にそれを修正するのにふた月を使い、気がつけば亜美は中学三年生になっていた。