壁の中の彼氏

  大津中学校と書かれた門をくぐって中へ入ると、グランドから掛け声が聞こえてきた。
  見ると日曜日だというのにサッカー部の生徒たちが練習をしている。
「部活もまた入り直さなきゃね」
「うん」
  亜美は前の学校で美術部に入部していた。
  今回はどうするか、まだ決めていないけれどきっと文化系になるだろうとは感じていた。
  運動はそれほど得意じゃない。
  来客用入り口があったのでそこでインターホンを押すと、年配の女性が出てきてくれた。
  事務員さんのようで今日は亜美の担任になる先生はお休みしているから、伝えておくと言われた。