カーテンの隙間から差し込む朝日が、部屋の中をやわらかく照らしていた。
小鳥の鳴き声が聞こえてくる。
「なつくん、もう朝だよ〜」
隣の家の玄関を軽くノックしてから、慣れた足取りで夏樹の部屋に入る。
ベッドの上では、夏樹がいつものように布団をかぶって眠っていた。
静かな寝息。整った横顔。
その顔を見た瞬間、小春の胸がふわっと熱くなる。
――昨日のこと、思い出しちゃうじゃん……。
口の中で小さく呟きながら、頬がじんわり赤くなる。
あの帰り道。夕陽の下で聞いた「好きだよ」の言葉。
思い出すだけで、心臓がまたトクンと跳ねた。
「……いつ見ても、かっこいいなぁ……」
両手で頬を軽く押さえてから、そっと夏樹の顔を覗き込む。まつげの影、穏やかな寝顔。
「もう、恥ずかしいよ〜……」
こうして見ると、やっぱり少し大人っぽくなったな、なんて思ってしまう。
「……おはよう、なつくん」
小さな声で囁く。
でも、反応はない。
「今日は、私の勝ちだね」
そう言って、得意げに微笑む小春。
その瞬間――。
「……は?」
低い声が返ってきた。
「えっ!? 起きてたの!?」
小春が驚いてのけぞると、夏樹が布団をずらして顔を出す。
少し眠たげな目で小春を見上げ、意地悪そうに口角を上げた。
小鳥の鳴き声が聞こえてくる。
「なつくん、もう朝だよ〜」
隣の家の玄関を軽くノックしてから、慣れた足取りで夏樹の部屋に入る。
ベッドの上では、夏樹がいつものように布団をかぶって眠っていた。
静かな寝息。整った横顔。
その顔を見た瞬間、小春の胸がふわっと熱くなる。
――昨日のこと、思い出しちゃうじゃん……。
口の中で小さく呟きながら、頬がじんわり赤くなる。
あの帰り道。夕陽の下で聞いた「好きだよ」の言葉。
思い出すだけで、心臓がまたトクンと跳ねた。
「……いつ見ても、かっこいいなぁ……」
両手で頬を軽く押さえてから、そっと夏樹の顔を覗き込む。まつげの影、穏やかな寝顔。
「もう、恥ずかしいよ〜……」
こうして見ると、やっぱり少し大人っぽくなったな、なんて思ってしまう。
「……おはよう、なつくん」
小さな声で囁く。
でも、反応はない。
「今日は、私の勝ちだね」
そう言って、得意げに微笑む小春。
その瞬間――。
「……は?」
低い声が返ってきた。
「えっ!? 起きてたの!?」
小春が驚いてのけぞると、夏樹が布団をずらして顔を出す。
少し眠たげな目で小春を見上げ、意地悪そうに口角を上げた。

