放課後、廊下を歩いていた小春と夏樹の前に、さっきの男子たちがまた現れた。
「おーい七瀬! 今日、サッカーしに行かね?」
「ついでにアイスも買ってこうぜ!」
夏樹は一瞬だけ眉をひそめた。
「……お前ら、しつけぇ」
冷たく言い放つその声に、小春は「まただ……」と胸をぎゅっと締めつけられる。
でも男子たちは全く気にした様子もなく、にかっと笑った。
「はいはい、わかったって!悪かったな」
「で、来んの?七瀬、絶対いる方が盛り上がるから!」
すると夏樹はふっと口元を緩めて、肩をすくめる。
「……しょうがねぇな」
無邪気に笑ったその顔は、さっき女子に見せていた“氷の王子様”の横顔とはまるで別人だった。
男子たちも「よっしゃ!」と嬉しそうに肩を組んでくる。
「ほんっと男子には笑うんだよね……」
小春は小さく呟いて、その背中を見つめていた。
「おーい七瀬! 今日、サッカーしに行かね?」
「ついでにアイスも買ってこうぜ!」
夏樹は一瞬だけ眉をひそめた。
「……お前ら、しつけぇ」
冷たく言い放つその声に、小春は「まただ……」と胸をぎゅっと締めつけられる。
でも男子たちは全く気にした様子もなく、にかっと笑った。
「はいはい、わかったって!悪かったな」
「で、来んの?七瀬、絶対いる方が盛り上がるから!」
すると夏樹はふっと口元を緩めて、肩をすくめる。
「……しょうがねぇな」
無邪気に笑ったその顔は、さっき女子に見せていた“氷の王子様”の横顔とはまるで別人だった。
男子たちも「よっしゃ!」と嬉しそうに肩を組んでくる。
「ほんっと男子には笑うんだよね……」
小春は小さく呟いて、その背中を見つめていた。

