バレリーナ*ララ

ララが目をさすと、なぜか自分の部屋のベッドの上にいました。

カーテンからはたいようの光がはいってきていて、どうやら朝のようです。

「…あれ?モコ?」

ララは、まくらもとにおいていたモコに目をむけます。

しかし、モコははなすこともうごくこともしません。

ただのぬいぐるみになっていたのです。

モコととびこんだ鏡をさわってみても、とてもとおりぬけられません。

「もしかして…、夢?」

かなしくなったララはなみだがでそうになりました。

だけどそのとき、パジャマのポケットがふくらんでいることに気がつきました。

そして、そっと手を入れてとりだしてみると――。

なんとそれは、はくちょうたちからもらったつばさのかたちをしたティアラだったのです。

「やっぱり、夢じゃなかったんだ…!」

うれしくなったララはまくらもとにいたモコをだきよせました。

「夢じゃないのなら、モコもまほうのことばでまた目ざめるはず」


【モコをめざめさせるために、はじめにとなえたおばあちゃんからおしえてもらったまほうのことばをもういちど言ってみよう!おぼえているかな?】


ララはまほうのことばとなえます。

すると、モコの耳がぴくっとうごきました。

「ララ、ありがとう。またぼくをよんでくれたんだね」

「よかった!モコはわたしのたいせつなともだちなんだから、あたりまえだよ」

ララとモコは顔を見あわせてにこりとほほえみました。

そして、今日はバレエの発表会の日。

「ララ、がんばってね」

「うん!」

リュックに入れていっしょにつれてきたモコにララはこくんとうなずきます。

「これをつければ、きっと大丈夫!」

モコは、ララの髪にはくちょうたちからもらったつばさのかたちのティアラをつけました。


【ぬりえ:ララのいしょうをかわいくぬってあげよう】


そして、森の動物たちに見まもられながら、はくちょうたちとおどったことをおもいだします。

「モコ、いってくるね」

ララはモコに向かって手をふると、ぶたいの上に立ちました。

おもったとおり、まったくきんちょうしませんでした。

ララはしっぱいすることなくおどり、お客さんからははくしゅがわきおこりました。

「ララ、すごくじょうずだったよ!」

「ありがとう!モコがひみつのぶたいにつれていってくれたおかげだよ」

ぶたいからもどったララは、モコをだきしめました。

「鏡の中のせかいは、ずっと広いんだよ。だから、もっとたくさんの人にララのおどりを見てもらおうよ」

「わたし、また行ってもいいの?」

「もちろんさ!」

「じゃあ、そのためにわたしもっとバレエをがんばるね!」

さて、次にララがおどるぶたいはどんなせかいなのでしょうか。

ララはワクワクがとまりません。




Fin.