ミアは夢みるバレリーナ~まほうの仕立て屋さんとの出会い~


セシリアのお店にもどってきました。

空はオレンジ色にそまり、もうすぐ夜がやってきます。

「セシリア、間に合う?」

ミアがしんぱいそうにきくと、セシリアはにっこりほほえみます。

「もちろん! ここからが、わたしのほんりょうはっきよ!」

セシリアは、おばあさまの『まほうの仕立てレシピ』を見ながら、レインボークロスにむかって手に持っているステッキをふります。

「ミラクル・マジカル・すてきなチュチュになーあれ!」

すると、クルクルまかれていたレインボークロスがふわふわとうきあがり、はさみがひとりでにおどりだします。

チョキチョキと布を切り、針と糸がちくちくとぬっているのを見ていると、ミアもいっしょにおどりたくなってきました。

「ふふっ! すてきなダンス! よぉしっ、わたしも!」

ミアは、はさみや針と糸といっしょにおどりはじめます。

「おいらもっ」
「ずるーい、わたしもっ!」
「あはは! みんなでおどろう」

自由に手足をうごかして、おもいっきりおどるのは、とってもたのしい!

ミアとセシリア、ココがおどっている間に、すっかりチュチュがかんせいしました。

「できたー!」

できあがったチュチュを見たミアは、かんどうでむねがいっぱいになりました。

こんなにすてきなチュチュは、見たことがありません。

「セシリア、ほんとうにありがとう」
「どういたしまして」

セシリアはまんぞくそうにうなずきました。

「これでわたしも、少しはゆめに近づけたかも」
「セシリアのゆめ?」
「あのね、わたしもミアとおなじ。わたしが仕立てた服で、たくさんの人を笑顔にしたいの」

それを聞いて、ミアはとってもうれしくなりました。

「わたしたち、おなじゆめを追いかけるともだちだね」
「うんっ。いっしょに、たくさんの人を笑顔にしようね」

ふたりはゆめをかなえるなかまとして、しっかりとあくしゅをかわしました。