覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



「ところで、お嬢さん一人なの?」


「はい……」


「ご両親とは一緒じゃないのかしら?」


「えっと……」


「まさか、黙って家を出てきたの?」


「そんなことは……」


「家出じゃないのよね!」


「……」


 黙り込んだ私を見て、コソコソと二人で何かを話してる。

 そして、首を縦に振ると、おたがいに頷きあった。


「私達は失礼するわね、お嬢さん」


「はい……」



 あわてながら話す二人の女性は軽く頭を下げて席を立ち、どこかへ行ってしまう。