「ところで、お嬢さん一人なの?」 「はい……」 「ご両親とは一緒じゃないのかしら?」 「えっと……」 「まさか、黙って家を出てきたの?」 「そんなことは……」 「家出じゃないのよね!」 「……」 黙り込んだ私を見て、コソコソと二人で何かを話してる。 そして、首を縦に振ると、おたがいに頷きあった。 「私達は失礼するわね、お嬢さん」 「はい……」 あわてながら話す二人の女性は軽く頭を下げて席を立ち、どこかへ行ってしまう。