返答に困る私を見つめる中年女性。
二人そろって驚きながら、おおきな声で口を開いた。
「ええっ!真央ちゃんが、しゃべった!」
私は、驚く女性を見つめて首を横に傾げる。
そして、二人でコソコソと話し始めたけど会話は私に聞こえていた。
「ちょっとちょっと、ちがうわよ奥さん。真央ちゃんは髪の毛先が肩にかかるくらいの長さじゃなかった?」
「それもそうね。こちらのお嬢さん、髪が長くて大人っぽいから東京の子よ」
「だって、言葉を話すじゃない……」
「そうよ、しゃべったわね……」
目の前で陰口を話ながら、私の顔をチラチラと横目で見てくる。
「ごめんなさいね、知ってる子に似てたから」
「そうなんですか……」



