覚悟を決めた夏、あの空の向こうに




 今日は朝から、島の子供たちみんなが、そわそわして落着きがない様子。

 私は小首を横に傾げながら考えてみたけど、わからない。

 どうしてなんだろうと思って、私が真央に理由を聞こうとしていた時……


「お前ら!とうぜん今日は行くんだろっ!」


 倉橋ダイビングショップに、朝から大きな声で飛び込んできたのは賢斗くん。

 これから観光客の人たちと海へダイビングに行く準備をしていた、お父さんと律子さんも驚いた表情をしている。


「ちょっと賢斗くん、みんなビックリするでしょ!」


 真央も賢斗くんを、怖い顔でにらみつけている。


「わりぃ、うるさかったか?」


 小麦色に日焼けした顔で、笑いながら白い歯をキラッと見せる賢斗くん。

 私も、心臓がキュッと引き締まるぐらい驚いてしまったから、ちょっと怒った表情をしてる。


 でも、みんなの態度なんて気にせず、賢斗くんは元気な声で言ってきた。



「しってるか美央!今日はサマーフェステバルなんだぜっ!」


「はあっ?サマーフェスティバル!?」