覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 波打ち際までちかづくと、海水のかけ合いがはじまっていた。

 膝まで海水につかり、服がビショ濡れになってもおかまいなし。


 そんな中に、私たち三人が遅れてれて参加。

 賢斗くんが足で海水を蹴り上げながら、豪快に水しぶきを上げる。

 私も波に足を取られながらだけど、海水の中を歩き進む。


「真央……」


 私は振り返って砂浜を見ると、真央がポツンと一人で立って、水遊びをしてるみんなを寂しそうに見つめていた。



「真央っ!」



 私は思わず大きな声を出して叫んでしまう。

 その声を耳にしたみんなが、騒ぐのをやめて口をとじた。


 静まりかえった砂浜は、波の音だけが聞こえてる。

 体の動きを止め、みんな膝まで海水につかっている状態で体の動きを止めている。

 水遊びをやめて、砂浜に立つ真央にみんな視線を向けていた。



「……」



 真央は口を真一文字に閉じたまま、私たちを見つめてる。