覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 妹なりの事情で、いままで色々なことがあったんだ。

 私がいなかったこの島で、そんな思いをしてたんだね。


「そういえば書記の仕事はいいのか? 俺たちと遊んでたら生徒会担当の先生に怒られるんじゃねえの?」


 賢斗くんが真央に向かって話かけている言葉を聞いて、私は驚いた。


「真央っ、小学校の生徒会役員やってるの! すごいじゃない!」


「……」


 真央は無愛想なまま、無言で首を縦に振ってうなずくいてる。

 たしかに、書記の仕事は言葉を使わなくても書類整理や課題をまとめたりで最適な仕事かもしれない。


「もしかして、夏休み中も学校に登校して生徒会の仕事をしてたの?」


「……」


 静かにうなずく真央だけど、そのおかげで夏休みでも学校の駐輪場で偶然あうことができた。

 そうか、フェリー乗り場で待ちかまえていた先生は生徒会担当だったのか。


 どうりで、私の顔を見てすぐに「倉橋さん」と声をかけてきたのも理解できる。