「おっ、イガちゃんもきたか~」
ちょっと背が高くてカッコイイ男の子が店の外にを見せた。
でも、彼のことは私の記憶にまったくないので困惑してる。
「イガちゃんていうの? 私も知ってる子かな?」
私は賢斗くんに恐る恐る聞いてみる。
すると、耳元でコソコソ小声で言ってきた。
「アイツ、真央と同じ歳で幼いころ毬栗みたいな坊主頭だったからイガちゃんて呼ばれてたけど、今は髪も長くてイケメンになっちまって女子に人気なんだぜ。ほら、真央と好き同士で仲も良かっただろ……」
「ああっ!」
幼少のころを思い出して、私は思わず声を上げてしまう。
真央といつも、仲良く遊んでいた毬栗頭の男の子だ。
「でさ、いま横にいる女子といつも学校で親しげにしてるらしいぜ」
「えっ、そうなの?」
「まあ、あいつはいろんな女子から気に入られるようになって、真央とは疎遠になってるみたいだぜ」
「なるほど、イケメンだしね……」
「ほら、真央の顔を見てみろよ」
私の横に立っている真央は、顔を横にそむけて笑顔は無い。



