覚悟を決めた夏、あの空の向こうに




 夕食の時間、私は食堂でカレーライスとサラダを食べていた。

 四人がけのテーブルと椅子に、私は一人で座ってる。

 食事をしてる時、隣の席に座っていた中年女性の二人組が気軽に話しかけてきた。


「ねえ、真央ちゃんじゃない。こんな所でどうしたの?」


 私は何も悪いことはしてない。

 でも、妹の名前が突然でてきたので緊張のあまり、ひざが震えた。


 たぶん、これから行く父島の人だろう。

 私の顔を見て気軽に話してくるんだからまちがいない。


 親しげに妹の名前を呼んだから、真央のことを知ってる。

 顔が似てる姉妹なので、かんちがいしてるのかな?


 とりあえず、黙り込んでしまうと怪しまれそう。

 ここは、平然として話を合わせるしかないよね。



「あの、えっとですね……」



 いざとなると、うまく言葉がでてこない。