「美央、次のフェリーがくるまで一週間はあるし、退屈だろ」
「退屈って言うか……」
妹にあいたい気持ちでいっぱいだったから、島でどう遊ぶかなんて考えてなかった。
もぞもぞと体をくねらせて、もったいぶってる私は口をつぐむ。
そして、なにげなく店の外視線を向けてみる。
すると……
「えっ、みんなっ!」
幼少期のころ、私と真央と一緒に遊んでいた近所の子や同じ歳の友人たちが沢山あつまっていた。
「みんな、この島に美央がもどってきたのを聞いて顔を見に来たんだぜ」
なつかしすぎて涙が出そうになる。
目じりにたまった涙が、頬をつたって流れてしまう前に手の甲ですばやく拭い取った。
私の目にうつる成長した姿のみんなとは、幼少期のころ、楽しく遊び回っていた記憶しかない。
もちろん、一歳年下の妹の真央も一緒に、年齢や学年を気にせず遊びに夢中だった。
大声を出して砂浜を駆け回っていた、当時の記憶を思い出してしまう。
「おう、とりあえずみんなでコレ飲もうぜ!」



