覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 律子さんは、いきなり文句も言わず食べ始める。


「ええっ」


 すると、真央が文字を打ち込んだタブレットの画面を見せつけてきた。


「なになに?」


『夏は食事が日持ちしないから、売り切れるまでカレーは続く』


「そうなんだ……」


 これが倉橋ダイビングショップのしきたりみたい。

 家事全般は真央が仕切ってるようで、律子さんは言われたまま……も出来てないんだろうな、たぶん。


「お父さんは?」


 すでに食事をすませ外で仕事をしてると、真央が文字を打ち込んだ画面を見せてくる。


「朝、早いんだね」


 目の前に座る律子さんは、マイペースらしく自由人だ。

 しかたなく朝カレーを頂くと、魚介のうまみが出て昨日より濃厚で美味しいかも。


 なるほど、煮込まれた二日目のカレーに驚いた。