覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 声をかけた私の顔を見て、真央は目に涙を浮かべる。

 そしてすぐに、無言で抱き付いてきた。


 腰に両手を回し、体を強く引きよせてくる妹。

 私も、真央の体に両手を回して抱きよせた。



「ごめんね、今まで一人にして……」



「……」



 私の胸で泣き崩れ、真央はなんども頷いてる。

 月明かりに照らされた海に、膝までつかってる私たち姉妹。


 しばらく抱くき合ったまま、その場で涙を流し続けていた。




 砂浜から私たちのことを心配そうに見つめていた律子さん。





 口を噤んだまま、声をかけてくることなく見守ってくれていた……