なれてきたのかなと思ったけど、私と手をつないだまま、はなそうとしない。
「やっぱり怖いよね、がんばったね」
「……」
私の言葉を聞いても真央は無言のままで、夜空に輝く月を見上げてる。
私も思わず顔を上げて、星空を見つめながら心の中で思っていた。
ひんやり冷たい海水と、サンゴダストの白い砂浜。
長い髪の毛先をゆらす潮風と、磯の香り。
そのすべてが心地いい。
「未央さん、真央さん、もうそろそろ海から上がりましょう!」
後ろから大きな声が聞こえたので、私たちはそろって振り返える。
砂浜にいる律子さんが、手招きをしながら戻ってくるように大きな声で叫んでいた。
夜おそい時間帯だし、心配して後を追いかけてきたんだろう。
でも、手を繋いで夜空を見つめている私たちに声をかけづらかったのかな。
「もどろうか」
「……」



