部屋を飛び出し、家から外へ走り出ていく。
「ちょっと真央!いま何時だと思ってるのよっ!」
突然のできごとに、律子さんも驚きを隠せない。
「えっ、うそっ!」
こんなことは始めてだと、律子さんも驚いてた。
靴を履かずに裸足のままで、道路を走り家の目の前にある砂浜の海岸へ向かってる。
神秘的な白い砂浜が月明かりに照らされる綺麗な海岸。
細かく砕けたサンゴダストの砂浜を歩き、波打ち際で妹は立ち止まった。
真央は口を閉じ、無言のまま顔を俯かせ肩を振るわせてる。
私は、その背中に向かって静かに話かけた。
「どうしたの、いきなり……」
真央がいつも持ち歩いてるタブレットはない。
言葉のやり取りはできないけど、なんとなくわかってしまう。
月明かりに照らされた妹の神秘的な後ろ姿は、どことなく寂しさを感じてしまう。
波が穏やかな夜の海、遠く離れた水平線を真央は悲しそうに見つめてる。



