覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 お皿などの洗い物を終わらせると、私は食卓テーブルの椅子に座った。

 私と律子さんが並んで座り、食卓テーブルを間に向かいあってお父さんが座っている。


「律子さんには少しだけ事情を言ったことはあるけど、今日はありのままを話すから覚悟してくれ」


 妹だけがいない食卓テーブルを囲む私と律子さんは、口を閉じたままゆっくりと深くうなずいた。

 浴室からシャワーをあびている水の音が聞こえてくる。


 その音を耳にしながら、私はお父さんを真剣なまなざしで見つめた。



 少しの静寂がつづいたあとで、お父さんは真央の声が出なくなった真実を、ゆっくりと話し始める……