覚悟を決めた夏、あの空の向こうに




 夕食の時間、食卓テーブルを囲んでみんなが座ってる。

 私のとなりには真央、目のまえにはお父さんと律子さんが、ならんで座っていた。

 テーブルの上には、お皿に盛られたカレーライス。


「本日は、真央さん特性の小笠原シーフードカレーですよ!」


 その言葉を聞いて、となりに座っていた真央はテーブルを手でたたいて怒りをあらわにする。

 どうやら、律子さんは食事の手伝いをあまりしないらしい。


 真央に服をひっぱられて台所まで連れてこられるけど、最初だけ手伝いをしてすぐにどこかへいってしまうようだ。

 今日は私が手伝ってジャガイモやニンジンの皮むきなどしたけど、てぎわよく料理をしていたのは真央だった。


 私の肩をポンポンとたたいて人差し指を向けたり、身振り手振りを見ているだけで、何となく言いたいことも分かってしまうのだから不思議でしかたない。

 カレーの具材も冷蔵庫の中にあるものですませた。

 特別なものは用意していない。


 魚貝類だけじゃなく、他にもたくさん入れてグツグツと煮込んでいる。

 カレールーを入れて、味の調整をしているのは真央だった。

 手なれた感じでお米を洗って炊飯機にセット、ご飯を炊くのも妹が率先していつもやってるらしい。