覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 どうやら、画面を指先でタップして文字を打ち込んでるみたい。

 だまって見ていると、打ち込みが終了したようだ。

 女の子が振り返ると、胸元にかかえたタブレットの画面を私に向けて見せてくる。


「文字を読めってことね、わかったよ」


 私は画面を見つめ、文字を声に出して読み上げる。



 ひさしぶりだね、おねえちゃん



「うそ……」



 胸元に持つタブレットの画面から視線を上に向け、女の子の顔を見る。
 
 そこには、七年間のあいだ一度も会うことができなかった妹の姿が……




「目の前に、真央がいる……」