私は身を低く静かに歩いて場所を移動、前の方に誰かが歩いてるようす。
来た道を戻ろうか考えたけど、先生がいそう。
「はさまれちゃったかな……」
絶体絶命、つかまったら無理やりにでも船に乗せられる。
たくさんの大人や先生がいたら逃げられない。
それどころか、すごく怒られてしまう。
「神様、たすけて……」
目の前にあった駐輪場に、私は素早く移動する。
並べられた自転車のあいだに入って、隠(かく)れるようにしゃがみ込んだ。
「こんなに走って逃げ回るのなら、白いワンピースなんて着てくるんじゃなかった」
自転車のすきまから周りの様子を見てると、まだ私のことを探してるみたい。
「おねがいだから、妹にあわせて……」
いのるように心の中でつぶやきながら、私を捜す先生たちの行動を見つめていた。
――その時。



