覚悟を決めた夏、あの空の向こうに



 私は身を低く静かに歩いて場所を移動、前の方に誰かが歩いてるようす。

 来た道を戻ろうか考えたけど、先生がいそう。


「はさまれちゃったかな……」


 絶体絶命、つかまったら無理やりにでも船に乗せられる。

 たくさんの大人や先生がいたら逃げられない。

 それどころか、すごく怒られてしまう。


「神様、たすけて……」


 目の前にあった駐輪場に、私は素早く移動する。

 並べられた自転車のあいだに入って、隠(かく)れるようにしゃがみ込んだ。


「こんなに走って逃げ回るのなら、白いワンピースなんて着てくるんじゃなかった」


 自転車のすきまから周りの様子を見てると、まだ私のことを探してるみたい。


「おねがいだから、妹にあわせて……」



 いのるように心の中でつぶやきながら、私を捜す先生たちの行動を見つめていた。



 ――その時。